段取り替えとは?次の加工へ機械を切り替える作業をやさしく解説

加工そのものより、切り替えに時間がかかっていると感じたとき

部品を削っている時間より、次の段取りを整えている時間のほうが長い気がする。 小ロットの注文が増えて、機械が止まっている時間が気になる——そんなときに見たいのが、段取り替えです。

段取り替えとは?ひとことで言うと

段取り替え(だんどりがえ)は、機械の設定を、いま作っている品物から次の品物へ切り替える作業のことです。 ざっくり言うと、「次の加工を始められる状態に、機械と道具を整えること」です。 工具の交換、治具のセット、プログラムの呼び出し、寸法合わせなどが含まれます。

加工機械の工具や治具を次の品物用に入れ替えて準備する段取り替えのイラスト
次の加工を始められる状態に、機械を整える作業

現場ではどこで使う?

段取り替えは、機械の稼働を考えるとき、生産計画を組むとき、小ロット品の受注を検討するときなどに関わります。 「この機械、一日のうちどれくらい実際に削っていて、どれくらい段取りで止まっているか」を考える場面で出てきます。

なぜ大事なのか

段取り替えの間、機械は品物を作っていません。つまり、その時間は売上を生んでいない時間です。 段取りに時間がかかると、一日に作れる数が減り、短納期の仕事も受けにくくなります。 逆に段取りを短くできれば、同じ設備で多くの種類を、少しずつでも回しやすくなります。

具体例で見る

ある機械で、1回の段取り替えに60分かかっているとします。 1日に3回切り替えれば、それだけで180分、つまり3時間は加工していない計算です。 もし工具を手元にそろえる、次の治具を先に準備しておくなどの工夫で、1回40分に縮められれば、1日で60分、加工できる時間が増えます。

つまり現場では?

段取り替えを意識するということは、「機械が止まっている時間を、どれだけ短くできるか」を見ることです。 削っている時間だけでなく、止まっている時間にも目を向ける、という考え方だととらえてください。

知らないとどう困る?

段取り時間を把握していないと、「機械はあるのに、なぜか数が作れない」原因がつかめません。 能力不足だと思って設備を増やそうとしたら、実は段取りのロスが大きかった、ということも起こり得ます。

よくある勘違い

段取り替えを速くする=作業者を急がせる、ではありません。 急がせると、寸法合わせのミスや、初品の不良につながることもあります。 段取りの短縮は、急ぐことよりも、「先に準備できることを外に出しておく」「探す時間をなくす」といった工夫で進めるのが基本です。

明日やるならこれ

次の段取り替えのとき、「始まりから、次の良品が出るまで」にかかった時間を一度だけ計ってみましょう。 今どれくらいかかっているかを知ることが、短くする第一歩になります。

ひとことで言うと

段取り替えをひとことで言うと、「次の加工を始められる状態に、機械を整える作業」です。

関連用語

関連記事