時間チャージとは?1時間あたりの加工賃の単価をやさしく解説
「この仕事、いくらでやればいいのか」が勘になっているとき
見積もりを出すとき、加工賃をなんとなくの相場や勘で決めている。安く受けすぎて利益が残らない気もする——そんなときに土台になるのが、時間チャージです。
時間チャージとは?ひとことで言うと
時間チャージ(じかんチャージ)とは、機械や人を1時間動かすと、いくらかかる(いくらもらう必要がある)か、という1時間あたりの加工賃の単価のことです。 ざっくり言うと、「うちのこの機械は、1時間でいくらの仕事」という値段の物差しです。これに作業時間をかければ、加工賃のおおまかな見積もりが出せます。

現場ではどこで使う?
時間チャージは、こんな場面で使います。
- 加工の見積もりを出すとき
- 値上げの交渉で、根拠を示したいとき
- どの仕事が儲かっていて、どれが赤字かを見分けたいとき
- 新しい機械を入れるか検討するとき
「なんとなくの相場」から「うちの数字」へ切り替える、土台の物差しです。
なぜ大事なのか
時間チャージが分かっていると、「この仕事は何時間かかるから、加工賃はいくら必要」と筋道立てて見積もれます。 チャージは、機械や場所にかかる費用、人件費、電気代、そして利益を、1時間あたりに割り戻して作ります。だから、これを下回る値段で受け続けると、忙しいのに利益が残らない、という状態になります。自分のチャージを知ることは、赤字の仕事を見抜く目になります。
具体例で見る
たとえば、ある機械の時間チャージを4,000円と決めたとします。 この機械で1.5時間かかる加工なら、加工賃のおおよそは4,000円×1.5時間=6,000円です。これに材料費や段取りの時間を足して、見積もりに仕上げます。 逆に、相手から「5,000円でやって」と言われたら、それは1.25時間ぶんしかない計算です。本当に1.25時間で終わるかを考えれば、受けるべきか冷静に判断できます。
つまり現場では?
時間チャージを使うということは、「時間」を「お金」に換算する物差しを持つことです。 これがあると、見積もりも、値上げの説明も、仕事の選別も、勘ではなく数字で話せるようになります。
知らないとどう困る?
自社のチャージを知らないと、相場や言い値で受けてしまい、気づかぬうちに赤字の仕事を抱えがちです。 「忙しいのにお金が残らない」原因が、実は安すぎる加工賃だった、と後から分かることもあります。値上げを頼むときも、根拠がないと話を進めにくくなります。
よくある勘違い
- 時間チャージは「人件費だけ」ではありません。機械や場所、電気代、利益も含めて1時間あたりに割り戻したものです。
- 全部の機械が同じチャージとは限りません。高い機械と汎用機では、本来かかる費用が違います。
- チャージを決めても、段取りや待ちの時間を入れ忘れると、結局は安く受けることになります。
明日やるならこれ
主力の機械を1台選び、その機械にかかる1か月ぶんの費用(ざっくりでよい)を、実際に動く時間で割ってみましょう。出てきた1時間あたりの金額が、チャージのたたき台です。一度出すと、見積もりの景色が変わります。
ひとことで言うと
時間チャージとは、機械や人を1時間動かすといくらか、という加工賃の単価のことです。




