内段取り・外段取りとは?機械を止めてやる作業と止めずにやる作業をやさしく解説
機械を止めている時間が、思ったより長いとき
品物が変わるたびに機械を止めて準備をする。その間、機械はずっと動いていない。「この止まっている時間、もっと減らせないか」と感じたときに役立つのが、内段取り・外段取りの考え方です。
内段取り・外段取りとは?ひとことで言うと
内段取り・外段取り(うちそとだんどり)とは、品物を切り替えるときの準備作業を、「機械を止めないとできないもの(内段取り)」と「機械を動かしたまま先にできるもの(外段取り)」に分けて考える区別のことです。 ざっくり言うと、止めている間にしかできない作業と、止める前に済ませておける作業を、はっきり仕分けることです。

現場ではどこで使う?
内段取り・外段取りは、こんな場面で使います。
- 段取り替えの時間を短くしたいとき
- 小ロットで品物の切り替えが多く、止まる時間が気になるとき
- 機械の稼働率を上げたいとき
- 「なぜか機械が止まっている時間が長い」と感じたとき
止めている時間を減らす改善の、最初の入り口になる考え方です。
なぜ大事なのか
機械を止めている間は、製品が1つも生まれません。準備作業のうち、外段取り(止めずにできること)を止める前に済ませておけば、機械が止まる時間そのものを短くできます。 ポイントは、いま内段取りとしてやっている作業の中に、本当は外段取りにできるものが混ざっていないかを見つけることです。「止める前にできたよね」を1つ見つけるだけで、止まる時間が縮みます。
具体例で見る
たとえば、次に使う治具を、機械を止めてから倉庫に取りに行っていたとします。これは内段取りですが、本当は機械が動いているうちに取ってきて、手元にそろえておけます。つまり外段取りにできます。 こうして「取りに行く・探す・準備する」を止める前に済ませ、止めている間は「外して付け替える」だけにすると、止まる時間がぐっと減ります。同じ作業でも、やる順番とタイミングを変えるだけで効果が出ます。
つまり現場では?
内段取り・外段取りを意識するということは、「この作業、機械を止めないとできないの?」を一つずつ問い直すことです。 止めなくてもできることを前に出すほど、機械は長く動き、同じ時間でより多く作れます。
知らないとどう困る?
この区別がないと、準備作業をぜんぶ機械を止めてから始めてしまい、止まっている時間が必要以上に長くなります。 品物の切り替えが多い現場ほど、この積み重ねが効いて、「機械はあるのに数が作れない」状態になりがちです。
よくある勘違い
- 内段取りをゼロにはできません。止めないとできない作業は必ず残ります。狙うのは、外段取りに回せるものを移すことです。
- 急いで作業すること自体が目的ではありません。順番とタイミングの見直しが先です。
- 段取りの時間は見積もりに入れ忘れがちです。短くする前に、まず今かかっている時間を知ることが大切です。
明日やるならこれ
切り替えのときの作業を、紙に「止めてやっていること」だけ書き出してみましょう。その中から「これは動いているうちにできた」を1つ見つけて、前に出すだけで改善は始まります。
ひとことで言うと
内段取り・外段取りとは、機械を止めてやる準備と止めずに先にできる準備を分けて、止まる時間を縮める考え方です。



