なぜなぜ分析とは?「なぜ」を重ねて本当の原因にたどり着く方法をやさしく解説
対策したのに、また同じ不良が出たとき
「気をつけます」で終わらせたのに、しばらくするとまた同じ不良が出る。直したつもりが、根っこは残ったまま——そんなときに役立つのが、なぜなぜ分析です。
なぜなぜ分析とは?ひとことで言うと
なぜなぜ分析(なぜなぜぶんせき)とは、起きた問題に対して「なぜ?」を何度か繰り返し、表に見えている現象の奥にある本当の原因を探す方法です。 ざっくり言うと、「目に見えた不良」から始めて、「なぜ起きた?」「ではそれはなぜ?」とたどっていき、手を打てば再発しなくなる一番奥の原因まで降りていく、という進め方です。

現場ではどこで使う?
なぜなぜ分析は、こんな場面で使います。
- 不良やクレームが出て、再発を防ぎたいとき
- 設備の急な停止やトラブルの原因を整理したいとき
- 「気をつける」で終わらせず、仕組みで直したいとき
- 取引先への報告で、原因と対策を筋道立てて説明したいとき
その場しのぎではなく、「もう起こさない」ところまで持っていきたいときの道具です。
なぜ大事なのか
表面の現象だけを直すと、原因が残っているのでまた再発します。なぜなぜ分析で奥の原因まで降りると、そこを直せば同じ問題が出にくくなります。 ポイントは、人を責める方向ではなく、仕組みのどこに穴があったかを探すことです。「確認しなかったから」で止めず、「なぜ確認できない作り方になっていたか」まで進むと、誰がやっても防げる対策にたどり着きます。
具体例で見る
「製品にキズが付いた」を例にすると、こう降りていきます。 なぜキズが付いた?→運ぶ途中で他の部品とぶつかったから。なぜぶつかった?→仕切りのない箱にまとめて入れていたから。なぜ仕切りがない?→専用の箱が決まっておらず、空き箱を使っていたから。 ここまで来ると、対策は「気をつける」ではなく「仕切りのある専用箱を決める」になります。これなら、担当が替わっても再発しにくくなります。
つまり現場では?
なぜなぜ分析をするということは、「とりあえずの対処」を「もう起きない対策」に変える作業です。 何回問えばよいという決まりはなく、手を打てば再発を止められるところまで降りれば十分です。
知らないとどう困る?
奥の原因をたどらないと、対策が「注意する」「気をつける」ばかりになり、同じ不良が何度も戻ってきます。 そのたびに手直しや謝りの手間がかかり、「対策したのに直らない」と信用も削れていきます。
よくある勘違い
- 必ず5回問わなければいけない、わけではありません。回数より、再発を止められる原因まで届くことが大切です。
- 犯人探しではありません。人ではなく、仕組みのどこに穴があったかを探す道具です。
- 「なぜ」を強引につなげて、こじつけの原因に着地しては逆効果です。事実で確かめながら降ります。
明日やるならこれ
最近の不良を1つ選び、「なぜ?」を3回だけ書き出してみましょう。3回目の答えに対して打てる手があれば、それが再発を防ぐ対策の候補です。短くてかまいません。一度やると、考え方の型が身につきます。
ひとことで言うと
なぜなぜ分析とは、「なぜ」を重ねて、再発を止められる根っこの原因を見つける方法のことです。




