公差とは?許される寸法のばらつきの範囲をやさしく解説

図面に「±0.05」と書いてあって、どう見ればいいか迷ったとき

図面の寸法の横に、小さく「±0.05」などと書かれている。 これは何を意味していて、どこまでなら合格なのか——その範囲を表すのが、公差です。

公差とは?ひとことで言うと

公差(こうさ)は、図面で決められた寸法に対して、「ここまでのばらつきなら良品としてよい」と許されている範囲のことです。 ざっくり言うと、「狙いの寸法から、どれだけずれてもOKかの幅」です。 どんな加工でも寸法はわずかにばらつくので、その許容範囲をあらかじめ決めておくものです。

ノギスで部品を測り、狙い寸法を中心に許される幅の範囲を確かめる公差のイラスト
狙いの寸法から、どれだけずれてもよいかの許される幅

現場ではどこで使う?

公差は、加工するとき、検査で合否を判断するとき、図面を読むとき、取引先と仕様を確認するときなどに使います。 「この寸法、どこまで詰めれば合格か」を決める基準になります。

なぜ大事なのか

公差が分かっていないと、合格品を不良にしてしまったり、逆に範囲を外れたものを出してしまったりします。 また、公差を厳しく取りすぎると加工に手間とコストがかかり、緩すぎると組み付けで合わなくなることがあります。 公差を正しく読むことは、品質とコストの両方に関わります。

具体例で見る

図面に「10±0.05」と書かれているとします。 これは、狙いが10.00mm、許される範囲が「9.95mm〜10.05mm」という意味です。 測って10.03mmなら合格、10.07mmなら範囲を外れて不良、という判断になります。 同じ10mmでも、「±0.5」なら9.5〜10.5mmまでOKで、ずっと作りやすくなります。公差の幅が、加工の難しさを大きく左右します。

つまり現場では?

公差を見るということは、「狙いの寸法に対して、どこまでのずれが許されているか」を確認することです。 加工に入る前に公差を押さえておくと、どれだけ慎重に寸法を追い込む必要があるかが分かります。

知らないとどう困る?

公差を見落とすと、せっかく作った品物が組み付けで合わない、検査で返される、といったトラブルにつながります。 逆に、緩い公差なのに過剰に追い込んで、必要以上に時間をかけてしまうこともあります。

よくある勘違い

公差は「狙いの寸法ぴったりに作る」という意味ではありません。範囲の中に収まっていれば合格です。 また、公差が厳しい(幅が狭い)ほど良い図面、というわけでもありません。用途に対して過剰に厳しい公差は、コストを押し上げる原因になります。 迷ったときは、自己判断で範囲を広げず、図面や取引先の指示を確認するのが安全です。

明日やるならこれ

今手元にある図面を1枚開き、寸法の横に書かれた公差を1つ選んで、「上限と下限が何mmになるか」を実際に計算してみましょう。 範囲を数字で言えるようになると、検査の判断がぐっと楽になります。

ひとことで言うと

公差をひとことで言うと、「狙いの寸法から、どれだけずれてもよいかの許される幅」です。

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